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船体と兵装の工作(1) [1/700定遠]

アヘン戦争、アロー戦争に敗北を喫した清は旧態依然とした自国軍備を痛感し、ヨーロッパの近代兵器を導入する洋務運動を推進します。4つの艦隊からなる近代海軍を創設。そのうち旅順を母港とする北洋艦隊(北洋水師)には「定遠」「鎮遠」を配備します。
これは当時の日本にとって、大きな脅威になりました。「定遠」は就役以来、3度にわたり日本に来航しますが、これが日本にどのような影響を与えたのかは、浅井佐智子「清国北洋艦隊来航とその影響」[愛知淑徳大学大学院 現代社会研究科研究報告 第4号(2009年6月)]に詳しく述べられています。


「定遠」を購入してから制作の資料になるものはないかといろいろ探していたのですが、なかなかこれだというものを見つけることができませんでした。よって、あまり細かいところにこだわらず作っていこうと思います。

船体と甲板を接着した後、艦首艦尾のアンカー置き場にできた隙間をパテや伸ばしランナーを使って埋めました。
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アンカーチェーンを通すため、ピンバイス、針ヤスリを使ってホースパイプを開口します。開口した後に少量の流し込み接着剤を含ませた刷毛で撫でるとバリが溶けてきれいになります。ホースパイプのふたは後で作り直します。
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艦尾の接着箇所もパテでならして、薄くサーフェイサーを吹いて平滑になっていることを確認します。
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砲塔はパーティングラインを削って、砲身をカット。真鍮挽物砲身を通す穴を開口します。
後部の扉のモールドも一緒に削って、プラペーパーで作り直します。
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甲鉄艦「定遠」を作る! [1/700定遠]

清国海軍の甲鉄艦「定遠」を作ります。
日清戦争(甲午戦争)以前の東アジアにおいて最強の軍艦で、清国海軍北洋艦隊の旗艦を務めました。

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画像出典:定遠(戦艦)-Wikipedia

キットは「S-モデル」という中国の山東省青島(アオシマではない)にあるメーカーです。購入は2012年2月。5年近く放置してました…。現在では入手困難です。おそらく再販もないでしょう。
スケールは1/700。他に1/350スケールのキットがブロンコモデルから出ていたと思います。
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中を確認します。キットはは丁寧にエアキャップに包まれています。
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ランナーは3枚。非常に精緻なモールドで、自国の艦に対するメーカーの情熱を感じます。
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さらにエッチングパーツ2枚に真鍮挽物砲身とデカールが付属しています。
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特筆すべきはその価格です。これだけ入って実売価格1,680円!! 日本のメーカーでは無理な価格設定でしょう。たぶん今の中国でももう無理かもしれません。

キットが繊細すぎて、さっそくマストのパーツをポッキリ折ってしまいました…。
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仮組みしてみます。
左右両舷にオフセット配置された特異な主砲レイアウトが目を引きます。「定遠」はドイツのフルカン造船所で建造され、1883年に竣工、1885年に就役しました。ドイツの「ザクセン級」装甲艦 (SMS Sachsen(1877)) をベースにしたとされていますが、むしろ当時のイギリスで建造された「インフレキシブル (HMS Inflexible (1876))」「エイジャックス (HMS Ajax (1880))」「コロッサス (HMS Colossus (1882))」などのイギリス艦のデザインに強い影響を受けているように感じられます。
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日本の「富士型」戦艦「八島」と比較してみます。「八島」の全長は122.6m。対して「定遠」
は94.5m。太平洋戦争時の日本の駆逐艦よりずっと小さいです。例えば「陽炎型」駆逐艦の全長は118.5m。
乾舷は「八島」よりずっと低く、洋行性能はあまり高くなさそうです。設計思想が「富士型」戦艦(とそのベースになった「ロイヤル・サブリン級」)とまったく異なります。
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パーツの合いは良好です。箱組みもほぼストレスなく組み立てできます。
画像では分かりにくいですが、甲板には艦の中心線から舷側に向かって下り勾配(キャンバー)が付いています。模型では無視されがちな部分がきちんと再現されています。
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台座に固定するためのナットを仕込みます。乾舷が低く狭いのでM3の四角ナット(厚さ1.5mm)にしました。
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なお「定遠」の艦種については「戦艦 (Battleship)」と呼称する資料もありますし、「Ironclad」を表す「甲鉄艦」「鉄甲艦」「装甲艦」など様々ですが、本稿では「甲鉄艦」で統一することとします。

番外編 中国空軍殲撃11を作った! [1/700DD116てるづき]

正月モデリングで「てるづき」のオマケで付属していた「領空侵犯機」こと中国空軍の「殲撃11」戦闘機を作りました!

1/700 中華人民共和国 人民解放軍空軍 殲撃11戦闘機
1/700 PRC PLAAF J-11 Fighter
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付属の台座は直径が小さく不安定なので、プラ板を追加しました。
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アオシマのキットでは「領空侵犯機」とかボカシてましたけど、ハッキリ言って「殲撃11」ですよこれ!
デカールも付いてるし!しかも出来がいい!
結局お正月はダラダラ過ごして、これ一つしか作れませんでした。塗り分けが結構めんどくさかったです。その他は合間を見てぼちぼち作ります。

次回から新展開です。

あけましておめでとうございます。 [雑記]

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新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいいたします。

平成二十九年 元旦

護衛艦「てるづき」完成! [1/700DD116てるづき]

なんとか年内に間に合いました!マストに戦闘旗を掲げて護衛艦「てるづき」完成です!


1/700 日本国 海上自衛隊 あきづき型護衛艦 DD-116 「てるづき」
1/700 JMSDF AKIZUKI class DD-116 TERUZUKI
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各部詳細
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SH-60Kヘリコプターはピットロード製です。
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「あきづき」とともに。
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スターンフラップを見せようとしたためか、ピット製より乾舷が高く腰高です。
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艦橋正面はピットの方が似てるかな。
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おまけの「領空侵犯機」その他は時間切れ…。正月モデリングで作ることにします。
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反省点
ピットロード製「あきづき」との比較、また「あきづき」と「てるづき」との比較をテーマに製作しました。ただ、発売からかなり日が経ってしまったため、時期を逸してしまった感があります。
「あきづき」との細かな違いを、主に自分で収集した資料写真を元に形にできたことは満足しています。
製作の目玉として、ヘリコプター格納庫内部の作り込みを行いました。それなりに再現できたと思いますが、一点重大なミスがあります。ヘリコプターが納まりません。実際にはSH-60ヘリのメインローターを畳みテイルローターはそのままの状態で、すっぽりと格納庫に納まるのですが、ヘリを奥まで入れてもテールローターがはみ出してしまいます。実際の奥行きはもっとあるということです。

キットについて
ピットロードの後発として発売となったアオシマ製あきづき型です。成型色を複数使い色プラ化しており、無塗装でもそれなりに見れることを目的にしているようです。アオシマのブログか何かで、護衛艦の購買層は旧海軍艦艇の購買層より若干若い、という話を目にしたことがあるので、そうした若いビギナー層を狙っているのかもしれません。
ところが、実際に組んでみるとこれが非常に難しいキットで、特に上部構造物の箱組みは困難を極め、パテ埋め、プラ材追加などかなりの修正を行っています。パーツ同士のすり合わせも十分に確認しておかないとあとで泣きをみることになります。壁面のモールドを忠実に再現しようとしたため、無駄にパーツ数が増えてしまっているように感じられますが、これは若年層には厳しいものがあると思います。中高生時代のVANだったら絶対途中で投げ出してます。ピット製「あきづき」の組み立て難易度を"C"とするなら、アオシマ製は超"A"クラスです。(※個人の感想です。)
良いところもあります。上部構造物壁面は、モールドが甘く大味ではあるものの、かなり忠実に再現されています。錨鎖甲板のモールドもピットよりも立体的で実物に忠実です。チラリと見える短魚雷発射管や、自走式デコイは心憎い演出です。艦橋窓や発着艦指揮所のクリアパーツも個人的には気に入っています。地味に塗り分けの面倒なFCS-3レーダーを別パーツにしたのはとても助かります。専用エッチングパーツも多少の修正を必要としますが十分使えます。
総合的には「難易度は高いもののしっかり手を入れれば密度感のある作りごたえのあるキット」と言えると思います。


ということで年内の更新は今回が最後です。今年の完成品はたったの2隻…。やっぱりもっと作りたい…。
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個人的にはかなり色々な変化があった1年でした。来年も頑張ります。
今年も当ブログをご覧いただきありがとうございました。それでは皆様よいお年をお迎えください。

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