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海防艦「福江」を作る! [1/700福江]

海防艦「福江」を作ります。
以前、ピットロードの「択捉型」を改造して「占守型」を作ったことがあるのですが、まだ「択捉型」そのものは作ったことがありませんでした。「福江」は「択捉型」の10番艦になります。
艦名の「福江」は五島列島の福江島(ふくえじま)に由来していますが、いろいろな資料を見ると、読み方は「ふくえ」と「ふかえ」の二通りあります。
アジア歴史資料センターで海軍の資料を調べてみると、艦名命名時に『福江(フカエ)』と記されてあるので(※文末資料参照)、ここでは「福江(ふかえ)」で統一します。
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2隻入りのうち1隻が残っているので、それを使用します。
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今回は船形にこだわって制作してみたいと思います。甲板上のモールドも全て落として配置を見直します。艦首艦尾及び船腹に0.3mm厚プラ板を重ねて貼付けます。
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後はパテを盛って棒ヤスリや耐水ペーパーでひたすら削っていきます。艦首と艦尾の平面形状はこんな感じになりました。本当は船首楼甲板の最大幅はあと1.5mmくらい小さいのですが、ここを修正すると大工事になってしまうので今回は見送ります。
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舷側の形状も納得のいく面を出すのに結構時間がかかりました。
神経を集中させないとすぐに削りすぎてしまい、パテを盛ってやり直すことになります。疲れてるときや酒が入ってたりするとダメですね…。
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ピンバイスとモデリングヂゼルを使ってアンカーリセスを彫り込みました。
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当初はピットロードの「占守型」と2隻合わせて作って比較しようと思っていたのですが、ここまでやって大変だったので、そっちはまた別の機会に作ります。

制作にあたっては以下の資料を参考にします。
モデルアート社刊「季刊艦船模型スペシャル」No.27 特集:北方作戦 1/350 海防艦「国後」
モデルアート社刊「季刊艦船模型スペシャル」No.45 特集:日本海軍海防艦史
ブログ「海に憧れる山猿」海防艦「択捉型」「占守型」
ホームページ「近代世界艦船辞典」「福江」
択捉型海防艦 - Wikipedia
アジア歴史資料センター 海軍一般資料「昭和18年1月〜8月 達」「2月(1)」p.3
達十六号 昭和十八年二月五日 (Ref. C12070118200)

船体の工作 [1/700福江]

「福江」は引き続き船体の工作です。

甲板上に縞鋼板を敷き直しました。
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縞鋼板はエッチングがあるのですが、加工が面倒で、もっと手軽にできる方法が無いか模索中です。
今回はおゆまるで縞鋼板のモールドを写し取り、ポリパテを薄く塗って硬化させたものを使ってみました。加工性は優れていますが、均一な厚さに作るのが難しく、接続面で多少段差が出てしまいました。
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他の素材でも試してみました。瓶サフを塗って乾燥させてみました。均一に薄いシートが出来ましたが、シンナーに弱くプラ用接着剤で簡単に溶けてしまいます。こっちは扱いが難しいので不採用にしました。
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舷側に窓を開口して、サフを吹いて鋼板の段差を付けました。サフは薄く吹いて段差があまり出ないようにしました。塗装後はほとんど目立たないと思います。
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甲板上のディティールアップ [1/700福江]

「福江」は甲板上のディティールアップを行いました。
主にプラ材、ジャンクパーツ及びエッチングを用いてスクラッチしていきました。
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ボラードは0.5mmプラ丸棒、艦首フェアリーダー及び錨鎖はファインモールドのエッチングを使用しました。
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艦首波除板は真鍮製エッチングのフレーム(ランナー)です。捨てずに取っておくとこういう時に使えます。貧乏性バンザイ!
写真から、波除板は舷側に行くに従って高さが低くなる形状ではなく、直線状であるように見えたのでそのようにしました。
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艦尾爆雷は0.8mmプラ丸棒を使いました。少し大きめです。実物に合わせようとすると、直径約0.65mmくらいです。
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年内完成を目指して頑張ります。

上部構造物の工作(1) [1/700福江]

「福江」は上部構造物の工作に移ります。

上部構造物はモールドを全て落とし、全体の長さを1.3mmほど延長しました。
上部平面は機器配置のバランスを考えて2分割しています。
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水密扉、垂直梯子はエッチングその他の装備品は主にプラ材を用いてディティールアップしました。
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25mm連装機銃スポンソンは平面形状を見直して0.3mm厚プラ版から切り出し、縞鋼板のモールドを貼りました。端部は写真からネットであるように見えたので。汎用メッシュと銅線でこのようにしてみました。
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煙突はファンネル部にプラストライプの厚さ分(0.14mm)を差し引いた楕円形の0.3mm厚プラ版を貼り、周りに1.0mm幅プラストライプを巻きつけました。
プラストライプの一部をプラ用接着剤で固定し十分乾燥させた後、片側を巻きつけて端部を瞬間接着剤で固定。もう片方の端部をカットして調整しながら同じく瞬間接着剤で固定して、最後に少量の流し込み接着剤で全体を固定しました。
合わせ目消しはラッカー系パテでは溶剤でプラストライプが歪んでしまいそうなので、タミヤの光硬化パテを使用しました。
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煙突側面のヒケをパテで埋めて、ジャッキステー等のモールドを伸ばしランナーで復旧しました。
煙突の右にあるのは機械室排気路です。
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方位測定室及探照灯台はキットパーツとかなり形状が違うので、2.0mmプラ角棒を心材にしてスクラッチしました。
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前回、艦尾爆雷を0.8mmプラ丸棒でスクラッチしたのですが、手持ちのピットロード「新WW II 日本海軍艦船装備セット [4]」に単品の爆雷が入ってたことを思い出して、そちらに置き換えました。
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上部構造物の工作(2) [1/700福江]

「福江」は艦橋部のディティールアップに移ります。

3m測距儀部、羅針艦橋部のモールドはすべて削り取ります。
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羅針艦橋天蓋左右を拡幅。
信号所後端部短縮。
3m測距儀部形状変更、ブルワークをスクラッチ。
羅針艦橋ブルワークをプラストライプでスクラッチ。
艦橋休憩室スクラッチ。
舷灯の追加。
手旗信号台位置変更。
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エッチング手摺、信号旗掛け、垂直梯子等追加。
羅針艦橋の木製グレーチングは塗装後に取り付けます。
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艦橋窓枠は適当なサイズがなかったので、垂直梯子で代用しました。
物によっては梯子も結構使えます。
スクラッチによる微妙な誤差を、擦り合わせながらヤスリなどで少しづつ削って調整します。
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兵装・掃海具の工作 [1/700福江]

先週、映画「インターステラー」を見ました。久しぶりに骨のあるSF映画を見た気がします。こういう映画好きです。多少の物理学知識があったほうが面白く見れると思いますが、「愛」が理解できれば、そういった知識を超越して楽しめるでしょう。
この映画を見て思い出したのが、SF漫画「2001夜物語」(星野之宣作)で、家に帰って本棚から引っ張り出して再読しました。内容は人類宇宙開拓史で、色々なSFのオマージュも含まれています。80年代SF漫画の傑作だと思います。おすすめです。

「福江」は兵装他の工作です。

三年式12cm単装砲は、水雷艇「千鳥」で使った真鍮挽物砲身が1本だけ余っていたのでそれを使います。残りは駆逐艦「睦月」で使って以来持て余していた0.3mm真鍮パイプを使用しました。
画像の一番上が真鍮挽物、残りが真鍮パイプの砲身です。
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防盾は前期型のものを装備していますので、これも水雷艇「千鳥」であまったエッチングを使用します。
「千鳥」を作った時、折り曲げたエッチングの合わせ目部分に隙間があり、これをどうにかしたかったのですが、いい案が思いつかずそのままにしていました。今回その隙間を光硬化パテで埋めてみました。いい感じに処理できたと思います。
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真鍮挽物の砲塔は1番、0.3mmパイプの砲身は2番、3番砲にします。
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25mm連装機銃、九四式爆雷投射機はピットロードの新装備セットから、爆雷装填台はライオンロアのエッチングを使用します。
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パラベーンはピットロードの新装備セットの大型が残っていたので、長さを詰めて使用します。浮標は大きいものはプラ材を削って、小さいものはピットの新装備セットの爆雷を加工して使用します。
パラベーン用ダビットは、ウォーターライン5500t軽巡のダビットを削ってシャープにしたものを使用します。
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6mカッター及び6m内火艇はキットのものをガイドモールドを削って使用します。
ダビットは海防艦「国後」を作った時、実際より大きいものを使用したので今回は「千鳥」であまった小さいダビットを使用します。
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船体の塗装・組立 [1/700福江]

気が付けば年末ですよ、年末。あと11日しかない!

「福江」は船体の塗装に移ります。

VANは「1/700スケールではリノリウム表現はそれほどこだわらない」派なので、いままでやってなかったのですが、今回は甲板上のモールドを全部落としてしまったので、この機会にリノリウム押さえのモールドを色付きのばしランナーで表現する手法を試してみたいと思います。
のばしランナーを作ります。サンドイエローのランナーは手元にありませんでしたので、デッキタン色と黄色のランナーを使ってみます。それぞれ0.1mm径相当ののばしランナーを作ります。
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リノリウム甲板色の上に並べて色を比べてみます。
デッキタン色のランナーは彩度が低くてイマイチなので、黄色ののばしランナーを採用することにします

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リノリウムの幅は規格で実寸約1830mmと決まっているので、あらかじめ甲板上にケガキ針で印をつけておきます。のばしランナーを塗装した甲板上に1本ずつ並べて流し込み接着剤で接着していきます。接着剤はハケを瓶の縁でよくしごいて、少しずつ流し込むようにします。大量に流し込むとのばしランナーが溶けてしまいます。
乾燥後、エナメルのレッドブラウンでスミ入れして接着跡を目立たなくします。
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リノリウム甲板部をマスキングして外舷手摺を取付。軍艦色とハルレッドを吹きました。軍艦色はXF-54ダークシーグレイを使用しました。
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上部構造物を組み立てていきます。兵装廻りの手摺はネット付きの物を使用しました。
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羅針艦橋内部を作り込みました。天蓋を取り付けるとほとんど見えません。
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ループアンテナはのばしランナーと0.1mm銅線で、機銃スポンソン支柱は0.3mmプラ角棒とのばしランナーでスクラッチしました。探照灯は75cmですが、該当するサイズのものがなかったので、ピットロード新装備品セットから90cmのものを使用しました。やや大きめです。
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残りは甲板上の細かい装備品と、前檣後檣の工作です。
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年末までに間に合うか!?間に合え!

海防艦「福江」完成! [1/700福江]

いろいろとすっ飛ばして海防艦「福江」なんとか完成です!

1/700 大日本帝國海軍 択捉型海防艦「福江」 (1943)
1/700 IJN ETOROFU-class escort ship "FUKAE" (1943)
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各部詳細
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以前に択捉型を改造して作った「国後」と比較してみます。
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一番手を入れた平面形状の変更はこんな感じです。
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反省点
プラ板とパテで船体と平面形状の変更を行いましたが、十分納得できるところまで突き詰めていません。表面処理の荒さが一部目立ちますし、船首楼側面のナックルが綺麗に出せませんでした。船首楼の幅も広いままなので、そこらへんを含めて、そのうち作る「占守型」で生かしていきたいと思います。
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毎度のことながら、瞬間接着剤の仕上げがうまくないです。製作中に外れてしまうのが怖いので、つい多めにつけてしまうのがいけないのかもしれません。より少なめに、接着後の確認を十分に行うことが必要です。
甲板上の縞鋼板をポリパテを使って複製してみましたが、厚さが均一でないところがあり、接続部で段差ができてしまいました。もう少し、別の素材を追求してみたいと思います。タミヤから出ているタイガー戦車に貼り付けるツィメリットコーティングのシールのように、縞鋼板のエンボスを付けたシール状の素材があるといいのですが…。(ビッグビジネスの予感がする!)
今回は光硬化パテを積極的に使用してみました。きっかけは模型店で見かけた紫外線硬化接着剤で、原理は光硬化パテと同じではないかと思い調べてみると、ネットで同じことを考えている人がいたのでそれを真似してみました。紫外線は100円ショップの「マジックライトペン」を使用しました。ペンのキャップについているLEDライトの部分から紫外線を含む青色光を発します。蛍光灯の光だといまひとつ硬化しにくい感じだったのですが、薄塗りであれば5秒の照射で硬化し、作業時間の短縮になります。流動性が高く、薄いプラ材を変形・侵食することもありません。状況によっていろんなパテを使い分けると効率が上がりそうです。
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涙滴型の浮標を作るのに苦労しました。既存のパーツを流用して代替しましたが、小物の製作精度を上げるのが今後の課題です。

今回はできるだけ船体の形状を実物に近づけるようがんばってみました。うまくいったところもあれば、だめなところもありました。これからもダメなところを少しでも減らしていければいいなと思います。
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海防艦「福江」を作る! ー 完 ー

ということで、今年の完成品は4隻と3機でした。
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本年の更新はこれで終わりです。今年も1年間お付き合いいただきありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
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