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戦艦八島を作る! [1/700八島]

戦艦「八島」を作ります!
「八島」は富士型戦艦の2番艦です。

HIJMS_Yashima.jpg
(画像出典:Wikipedia - 八島(戦艦)

アヘン戦争、アロー戦争に敗北を喫した清は、軍の近代化に乗り出し
ドイツから鉄甲艦「定遠」「鎮遠」を購入、北洋海軍に配備します。
30.5cm25口径連装砲を装備するこの2隻は、当時、東アジアで最強の軍艦でした。
一方日本も、幕末に薩英戦争、下関戦争を経験して、
強力な軍艦が重大な脅威になる事を、嫌というほど知っていました。
朝鮮半島を巡って清との対立が深まる中、
明治政府は清に対抗するため、海軍の増強に迫られます。
そこで「定遠」「鎮遠」に対抗できる切り札として、
イギリスから購入したのが戦艦「富士」「八島」です。
当時の日本が初めて持つ本格的且つ最新鋭の戦艦でした。
艦名も、「富士」はその名のとおり日本一の山、「八島」は八洲国(やしまくに)、
すなわち日本そのものを表す美称です。
この2隻に並々ならぬ期待がかかっていた事が名前からもうかがい知れます。

対清装備として建造が始まった2隻ですが、
結局、1894年の日清戦争開戦までには間に合わず、
戦争終結2年後の1897年に就役しています。

キットはフォーサイトのシールズモデルシリーズです。
購入は2009年頃で、やっとで着手になります…。
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主要パーツです。これの他に武器セットが2セット付いています。
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なんかオマケが入ってました。初回限定ホワイトメタル製1/700 陸軍28サンチ砲!
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とりあえずを仮組みして、主要パーツの合を見ます。
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キットは「富士」の船体をそのまま使用しているため、
舷側の砲塔を一部埋める等、若干の変更が必要です。
また、防雷網展張棹の位置も「富士」と「八島」では違うようなので、
削って真鍮線で作り直すことにします。
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明治の船を見に行く [1/700八島]

「八島」制作に当たり資料を探したのですが、古い艦のためなかなか集まりません。
調べている途中、明治期に建造された船が東京にある事を知り、
参考のため見に行ってきました。

灯台巡視船 明治丸
Japanese Lighthouse tender MEIJI MARU
(Completed in 1874 at Napier shipyard, Glasgow, UK.)
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場所は東京海洋大学(旧東京商船大学と旧東京水産大学が合併)越中島キャンパス内です。
最寄り駅はJR京葉線越中島駅。地下鉄だと門前仲町駅から少し歩くことになります。
校門に守衛所がありますので、一言声をかけて入らせていただきます。

幕末の開国以来、多数の外国船が日本に来航するようになります。
日本の海域を安全に航行するため、沿岸や島嶼部に灯台を設置する事が急務となりました。
イギリスから「お雇い外国人」として、リチャード・ブラントン
(Richard Henry Brunton)らを招聘し、各地に近代的な灯台を建設していきます。
それら灯台建設のための測量、また竣工後灯台の点検等を行う
灯台巡視船が必要になったのです。
「明治丸」は1874年(明治7年)11月24日、
イギリス、グラスゴーのネピア造船所で竣工しました。
蒸気レシプロ機関と2檣(後に3檣に改造)のマストを持つ、機帆両用の鉄製汽船です。
「明治丸」は灯台巡視船としてだけでなく、小笠原領有問題が生じた際は
政府調査団を乗せ、他国に先んじて調査を行ったり、硫黄島探検航海に使用されたり、
明治天皇の北海道、東北巡幸の際、御座船として使用されたりと、
今でいう「政府専用機」のような使われ方もされていたようです。
1897年に商船学校の係留帆船として使用される事になり、
1978年、船としては日本で初めて国の重要文化財に指定されています。

現在は修復工事が行われているため、トップマスト、ヤード、バウスプリット等が
外されています。本来なら甲板にも上がれるようですが、工事のため入れませんでした。

船首フィギュアヘッド。
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ブリッジ廻り。
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煙突、通風筒。
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ラジアルダビット。
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スターン(船尾)。
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舵廻り。
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併設の明治丸海事ミュージアムには、商船学校の歴史に関係する資料が展示されています。
駆逐艦「磯風」のスクリュー。
陽炎型駆逐艦の方ではなく、1917年(大正6年)就役、磯風型駆逐艦の「磯風(I)」の方です。
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蒸気レシプロ機関。
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月島の高層マンションをバックに。
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船体の工作(1) [1/700八島]

かわいいものを見たあとは集中力がアップするらしいですけど、
うちのナナは作業中に邪魔ばかりするので全然集中できません。
どういうことだ、ナナよ…。「知らん。」
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今回の制作方針を決めました。
 ・竣工時の仕様とする。
 ・海面ベースを作る。
 ・碇泊状態とする。
以上に挑戦してみようと思います。

いつものとおり船体の工作から始めます。
舷側の防雷網展張棹とアンカーチェーンのモールド等を削り、
不要な副砲開口部をパテで埋めます。
上甲板に通風塔を立てるための穴をピンバイスで開口しました。
穴を開け間違えたところはプラ棒で埋めました。
後部甲板の構造物の配置が「富士」とは違うようなので、一部削り取りました。
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船体は左右2分割になっているので、分割部を1mm厚プラ板で補強します。
ベース固定用のナットを仕込みます。
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ここでトラブル発生。
仮組みではこの状態で上甲板のパーツを入れ込む事ができたのですが、
接着後、予想以上に船体の剛性が出て甲板のパーツが入らなくなってしまいました。
しかたなく右舷側のモールドを一部カットしました。
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切除には、0.15mm厚のエッチングソーを使用しました。
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主砲周囲の甲板上に鉄板らしいものが敷いてあるようです。
おそらく主砲発射時の衝撃で甲板が傷むのを防ぐためと思います。
「八島」にある、という明確な写真や資料を見つける事はできなかったのですが、
・富士型戦艦のベースとなったロイヤル・ソブリン級には付いている。
・「富士」には付いている。
・「八島」の1/48金属製精密模型には付いている。
以上の事から、「八島」にも同様のものが付いていたものと類推します。

0.14mm厚プラペーパーをコンパスカッターでカットします。
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甲板上にプラペーパーを貼り、船体と接着しました。
カットしたモールドも復旧しました。
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海面ベースの製作 [1/700八島]

あきづき型護衛艦3番艦の進水式が今週行われ、「すずつき」と命名されました。
菊水作戦で大破浸水するも、微速後進でなんとか佐世保まで帰投した幸運艦「涼月」の名を受け継いだのですね。

「八島」本体の制作を進める前に、海上ベースを先に作ってしまおうと思います。

今回使うのは模型店で購入したノンブランドのケース、¥399。
最近は安いケースもちらほら出てきました。
内寸:W218 x D112 x H109 (mm)
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百均で売ってる200円ケースよりも余裕のある配置ができます。
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ビスは頭が出ないようにできるだけ短いものを使いますが、首下長さが合わない場合は厚いプラ板で作ったワッシャーを入れて調整します。
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初めて海面ベースの制作に挑戦します。
情景としては、「凪の港内に碇泊中」というものにしたいと思います。

いろんな作例を見ると、リキテックスのジェルメディウム等を使うのが一般的のようですが、凪の情景なので、海面をそれほど盛り上げる必要がないと思い、今回は手近にある一般的な材料で作ってみたいと思います。
いきなり本番は怖いので、プラ板でテストピースを作って練習してみます。

海面の色は、現在の東京湾等ですとオリーブドラブの様な濁った色ですが、明治時代ならもっときれいな色だったでしょう。水深もそれほど深くないので、きれい目の青緑色とします。
ベースの色が乾いた後、アクリル塗料のクリアーでさざ波を描いていきます。平筆を使い、点描のように波を描き込み、乾燥後さら重ねるようにしてしていきました。

こんな感じになりました。
試し塗りでは、さざ波のテクスチャーはちょっと荒い感じになったので、本番ではもう少し細かくします。
下地の青緑色も水性アクリル塗料にしたらクリアーを重ねた時に溶け出してしまったので本番では下地はラッカー系の塗料を使うことにしました。
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本番ではこうなりました。
ベースをマスキングして、サーフェイサーを吹いた後、ラッカー塗料の青緑色を塗装。
その上からアクリル塗料のクリアーを、最初は大まかにその後徐々に細かく重ねていきました。
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クリアーの乾燥待ちと重ね塗りに時間がかかりましたが、まだ技量が足りないのかイマイチな仕上がりです。まあ、今回はこれでいってみます。
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船体の工作(2) [1/700八島]

戦艦「八島」と「富士」は姉妹艦で、キットも「富士」の船体をそのまま流用しています。
2隻の大きな識別点と言えば、第2煙突後部の大型通風筒の有無、2本の煙突の間にある通風筒の有無ですが、今回は写真資料の中から「八島」と「富士」との船体の小さな違いを探して反映してみました。

①スカッパーの位置が「富士」と違うので、削り取った後プラ材でスクラッチしました。
②片舷に2カ所ある昇降部の位置が「富士」と異なるので、削り取ってのばしランナーでスクラッチしました。
③これは「富士」との相違点ではありませんが、スターンウォークの床面をエッチングに置き換えるため、プラ板で隙間を小さくしました。
④ラジアルダビットの位置を艦首寄りに移動しました。
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削り取った防雷網展張棹の位置を見直します。中間部は「富士」とほぼ同じですが、艦首・艦尾部での配置が若干違います。艦尾側の2本は時代によっては無かったりします。
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棹は0.2mm真鍮線を使います。根元に0.1mm銅線を巻き付けて瞬間接着剤で固定、船体に0.3mmピンバイスで穴を開け、そこに銅線部を差し込むようにしようと思います。船体と棹は別々に塗装して後で取付けます。
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艦首には菊花紋章の廻りを縁取るように豪華な装飾が施されています。
のばしランナーと0.1mm銅線でスクラッチしてみました。菊花紋章部はサイズの合うパーツが無かったので、エッチングの0.9mm径丸ボルトヘッドを使用しています。
魚雷発射口は側面を削り、縦に長い六角形状としました。
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上部構造物の工作(1) [1/700八島]

なかなか更新できなくてすみません。理由のひとつがこれ。
なまものが1匹増えてしまいました…。命名ゴン太くん。

きゃる〜ん♡
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バチーン☆〜(>ω・)
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10月初旬の薄ら寒い夜、家の近くでひとりぼっちでぴーぴー泣いているところを発見、そのまま保護。生後1ヶ月ほど。
見た目は元気だったのですが、ワクチン注射と健康診断のため病院に連れて行ったところ、先天性のへそヘルニアと横隔膜ヘルニアと診断。内臓が肺を圧迫して呼吸が浅く、このままでは危ないとのことで緊急入院即手術。ついでにグッバイキン○マもしてもらうという大手術になりました。
実は検査の過程で心臓にも先天性の異常があることがわかりました。血液が滞留しやすく血栓ができやすいとのこと。ここにメスを入れることはできないので、胸に爆弾を抱えたまま彼は生きてゆくことになります。
最初は飼うつもりはなかったのですが、こうなった以上もはや人様に譲るわけにもいかないので、このままうちで寿命まで一生を過ごしていただきます。
と、ここまで書いたのを読み直すと何やら今にも死にそうな病弱な子猫のようですが、今現在は何でもよく食べ、体つきは拾った時の倍になり、部屋中駆け回って大騒ぎ…。病弱設定は一体どこへいったのか…。

心中穏やかでないのは今まで家族の愛情を一身に受けて育ってきた先住猫のナナコで、ゴン太が来て1ヶ月経ちますがなかなか慣れてくれません。人見知りはしないのに猫見知りはするのです。
仲良くなってくれるまでには時間がかかりそうです。

えらいものを拾ってしまったわけですが、思えばナナコも拾われて来た時は死にかけだったわけで。まあ、そういうめぐり合わせなのでしょう。
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猫の話はここまで。ここを猫ブログにするつもりはありませんのでご安心を。


前置きが長くなりました。「八島」は上部構造物の工作に入ります。

前部後部艦橋基部。指令塔の部分にエッチングソーでいったん溝を彫り、一部をのばしランナーで埋め戻しています。
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煙突基部のパーツは大きくヒケてますのでパテ埋めします。前後が一体成型なので、折らないようにヤスリがけするのに苦労しました。
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上部構造物を船体パーツに合わせてみるとわずかにズレています。後部艦橋基部は調整できそうです。前部艦橋基部はズレを補正しようといろいろ試みてみましたが、前方向にずらすと主砲塔と干渉してしまうので仕方なくこのままとします。
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煙突はジャッキステーのモールドはすべて削り取り、ファンネルキャップは開口します。蒸気捨て管を0.5mm径プラ丸棒で追加します。
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上部構造物の工作(2) [1/700八島]

「八島」は亀のごとき歩みで進行中です。

40口径15.2cm単装砲は、そのまま組むだけでは前後艦橋基部の中に収まりません。
上下をカットして高さを低くします。
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左が修正前、右が修正後。
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40口径30.5cm連装砲は砲口を0.5mmピンバイスで開口しました。
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上甲板後部の構造物配置は八島と若干異なるので見直しました。
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羅針艦橋天井部を削り0.3mm厚プラ板で屋根をつけ直しました。
画像だと見えませんが右側面のモールドがおかしいのでそこも削って修正しています。
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上部構造物の工作(3) [1/700八島]

 以前のエントリの中で「八島」の1/48精密模型があると言ったんですが、実のところ何処にあるのかよくわかりませんでした。
 引き続き調べたところ、イギリスのロンドンはグリニッジにある国立海事博物館(National Maritime Museum)に収蔵されている事が判明しました。ホームページから収蔵品の検索ができるのですが、残念ながら「八島」は目録のみとなっており、模型そのものを閲覧する事はできませんでした。姉妹艦である「富士」の模型は見る事ができます。(こちら)

 手持ちの「八島」画像では上部構造物の詳細はわからないので、この「富士」を参考にして見直していきたいと思います。本来であれば「八島」の模型を参考にしたいのですが仕方ありません。
 直接見に行ければそれが一番良いのですが、さすがにロンドンまではちょっと…。行ってみたいなぁ、ロンドン。楽しいロンドン愉快なロンドン…。

 2mmおよび3mm角プラ棒で煙突廻りに構造物を追加します。「八島」は煙突の間に通風塔はありませんので、構造物の上にはなにもない状態としておきます。手前の小さなパーツは捲き上げ機です。前薔後薔にあるデリック用と思います。
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上甲板に構造物を追加。
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0.5mm厚プラ板で煙突の根元にフードを追加します。
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こんな感じです。
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羅針艦橋出入り口は扉はなく解放状態でした。取り付けたプラ板を削り取りました。
右側面は塗装でごまかす事にします。
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 注意しないといけないのは、あくまで模型は模型だ、ということです。必ずしも現物のとおりに作ってある保証はないです。また今回は「富士」の方を参考にしましたが、同時に建造された姉妹艦だからといって構造物が同じであるとはいえません。
 現物の画像や来歴のはっきりした設計図、引用元が明確な二次資料があれば一番良いのですが、ない場合は模型を参考にします。

木甲板の塗装 [1/700八島]

木甲板の塗装を行いました。今回は少し手法を変えてみました。
下地にタミヤのスプレーTS-68木甲板色を吹いたあと、
エナメルのXF-2フラットホワイト、XF-59デザートイエロー、XF-64レッドブラウンなどブレンドしながら極細の面相筆でランダムに書き込み、乾燥後毛足の短い平筆にごく少量のエナメルシンナーをつけて全体をぼかします。落としすぎた部分や足りない部分にさらに書き込み→ぼかすを繰り返します。
艦橋上部の羅針儀台平面形状は四角ではなく円形のようなので、直径3mmのプラ板でスクラッチしました。
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まとまった時間がなかなか取れず、チマチマやっていたら時間がかかってしまいました。

外舷色の塗装 [1/700八島]

気が付けばあっという間に年末ですね。
最近買った本。
「日本海軍小艦艇ビジュアルガイド」大日本絵画刊、岩重多四郎著
世界の艦船増刊「日本駆逐艦史」海人社刊
どちらも駆逐艦等小艦艇の制作に役立ちそうです。
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「八島」は上甲板をマスキングして外舷手摺を取付けました。
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竣工時を再現するので外舷色は白ですが、真っ白そのままというのもなにか違うような気がしたので、グランプリホワイトH-12を使ってみたいと思います。フラットベースH-40でツヤ消しにします。
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外舷と上部構造物を塗装しました。
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羅針艦橋は正面は白、側面はオークっぽい焦げ茶色としました。
少し茶色が暗すぎたかも…。
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というわけで、ことしの完成品は3隻でした。
もっとたくさん作りたかった…。(毎年言ってるな…)
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年内の更新は今日でおわりです。
今年一年当ブログを読んでいただき、ありがとうございました。
皆様よいお年をお迎えください。

上部構造物の工作(4) [1/700八島]

1年の建造計画を策定しました。今年は小さい艦艇をできるだけたくさん作る予定です。
まあ、いつも計画倒れに終わるんですけど…。

今年も色々なイベントが予定されてます。
1月末には情報収集衛星レーダー4号機と新型光学衛星実証機が、タンデムでH-IIAロケットで打ち上げられます。今年中にはひゅうが型に継ぐヘリコプター搭載護衛艦22DDHが進水するはずです。軍事ではありませんが、夏以降にはミューロケットの後継機イプシロンロケット実証機の打ち上げもあります。
政権が交代したので、また防衛大綱と中期防が見直されることになりました。やれやれ。
予算が増えるのはありがたいことですが、1円も無駄にできませんので、ぜひとも有効に使っていただくようお願いしたいです。正面装備も欲しいところですが、後方支援や兵站にももっと予算を割いてほしいものです。

「八島」は上甲板に15cm単装砲と47mm単装砲を取付け。
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前後部艦橋基部と煙突基部を取付けました。その他、後部甲板の構造物等を取付けました。
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上部構造物の工作(5) [1/700八島]

アオシマからウォーターラインシリーズ1/700「あたご型護衛艦」発売の発表がありました。どうしてもピットのあたご型を作る気になれないVANにとって、これは本当に待ちに待ったキットです。
テストショットを見るかぎりでは、ハセガワの傑作キット、こんごう型護衛艦のパーツ割りを踏襲したものと思われ、かなり期待が持てます。しかも、F-2戦闘機、P-3C哨戒機、某国の「事実上の弾道ミサイル」というオマケも付く充実ぶり!ぜひ某国国旗と「은하 3」のデカールもお願いします。
あとひとこと言わせてもらうと、アオシマさん、あたご型はまだBMDに対応してないから弾道ミサイルは撃ち落とせないんですよー!(今後BMD対応型に改修されますけどね。)


「八島」は前部後部艦橋基部の手摺取付けと、上部構造物の取付けを行いました。
実物写真や模型を参考に、のばしランナーで支柱をわかる範囲で取付けました。
支柱の長さを合わせて水平を出すのに時間がかかってしまいました。
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前部艦橋上部
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後部艦橋上部
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上部構造物の工作(6) [1/700八島]

「八島」は引き続き上部構造物の工作です。

前部後部フライングデッキ廻りに手摺・ラッタル等小物を取付けました。
ラッタル位置は一部想像です。
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後部の47mm単装砲の配置がかなり窮屈なんですが、なんとか取付けました。
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煙突の工作は「三笠」の時と同様に、0.1mm銅線でファンネルキャップと小煙突の振れ止め金物を追加。
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煙突の塗装は色々悩んだ末、白としました。本来の規定ではマストと煙突は黄色のはずなんですが、回航のためイギリスを出港する八島の写真などを見ると、どうしても黄色に見えないのでキットの新造時の色指定通りとしました。いつ頃かははっきりしませんが、この後黄色に塗られた時期もあったようです。
また、喫水線部を明るめのツヤ消し赤で塗装したのですが、印象がイマイチなのでハルレッドに塗装し直しました。
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だいぶ船らしくなってきましたが、ここまでで進捗率60%といったところです。

舷側の工作(1) [1/700八島]

この時点で舷側の墨入れとウェザリングを行いました。
エナメルのジャーマングレーで舷窓とモールド強調したあと、焦げ茶でウォッシング。就役時の設定なので、あまり汚しすぎないように気をつけましたが、ちょっとやりすぎてしまったかも…。
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「八島」は艦の識別帯として船体の周囲に赤いラインが引いてあります。1番艦の「富士」は黒のラインです。細いラインなので0.3mm幅のデカールを使用しました。
画像のを使用しましたが、厚みがあって固く、マークセッターで馴染ませるのに苦労しました。また、光沢もあるので、デカール乾燥後、ツヤ消しクリアーを上から薄く吹きました。
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アンカーを取付けました。ピットロードの「新WW-II 日本海軍艦船装備セット [I]」を加工して使用しました。副錨は1番砲両脇に設置。少し大きめです。
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通風筒の工作 [1/700八島]

ロシアの隕石すごいですね。びっくりです。関東地方でも先月火球(大きな流星)が観測されたそうですね。VANも小学6年生のとき一度だけ見たとがあります。冬の深夜、星座の観察をしていると、強く輝く流星が天頂を横切っていくのを見ました。バラバラと砕けて小さな光になっていく様は、ちょうど小惑星探査機はやぶさが大気圏に突入する様子にそっくりでした。

「八島」は通風筒の取付けに移ります。
大型の通風筒のサイズがどうも実際の物と違うようなので、作り直すことにします。艦尾側の通風筒(B12)はそのままですが、艦首側は本来のパーツ(C16)より大きくします。第2煙突後方に使用するパーツ(B14)を使用して、もうひとつはランナーを軸にしてエポキシパテを盛って自作します。
第2煙突後方の通風筒も同様に自作します。
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第2煙突後方の通風筒の風道垂直部は、実際は開口部直径と同じくらいの太さなのですが、甲板に換気口を付けてしまったため、設置可能範囲が限られてしまいました。仕方ないので風道直径を細くして設置することにします。想像で取付けた換気口ですが、まったくの蛇足でした。
また本来のパーツを使用するにしても、組み立て図に指示のある開口位置で穴を開けても短艇架台に干渉して通風筒が垂直に立たないので、開口しない方がよいと思います。
この部分はもっと入念に検討すべきでした…。
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その他甲板上に設置する通風筒と共に塗装します。大型通風筒には開口部にのばしランナーで補強フレームを入れます。
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甲板上に取付けます。実際、通風筒はもっと多くありますが間引いて設置しています。位置、大きさも実際と若干異なります。
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第2煙突後方の大型通風筒ですがやはり納得いかず、換気口を取り外し、開口を埋めて、やり直すことにしました。
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舷側の工作(2) [1/700八島]

引き続き舷側廻りの工作です。
艦尾スターンウォークを作ります。一段手摺の内側から汎用メッシュを貼りました。
別のメッシュから切り出した床板と合わせて取付けます。
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「三笠」を作った時の反省から、ボートダビットは真鍮線で作り直します。
軸受けは0.2mm銅線で作って、舷側に植え込みます。
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ラジアルダビットは0.2mmと0.3mm真鍮線で。
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アンカーチェーンはファインモールドのエッチング「アンカー&チェーンセット(AM-04)」を使用しました。今ひとつ立体感に欠けますが、これはこれでなかなか。
艦首菊花紋章廻りの装飾モールドは黒のガンダムマーカー(油性極細)で上からなぞっていきました。こういうモールド部分こそエッチングがあればいいのにと思います。
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白黒写真では、青でも赤でも黒でも写真には黒で写ってしまうので、実際このモールドが何色なのかはわかりません。
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舷側に防雷網展帳棹を取付けました。
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前回の懸案事項キセル型通風筒は、垂直部のダクト直径を1mm増やします。
0.5mm厚プラ板を短冊状に切って軸廻りに貼付けます。角をヤスリで落とし、あとは納得いくまでパテを盛って削るの繰り返しです。最後にサーフェイサーを吹いて表面を整えます。
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洋上ベースに設置しました。なんとか終わりが見えてきた感じです。
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艦載艇・舷門・舷梯の工作 [1/700八島]

艦載艇の工作に入ります。
水雷艇は、横に2本煙突が並んだタイプに変更しました。36ft内火艇の煙突は真鍮パイプに変更しています。
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短艇は一部降ろしている設定にするので、制作数は少なめです。
実物の写真を見ると、短艇のガンネル部分の色が暗くなってるように見えるのですが、VANはこのように解釈しました。
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明治丸を見に行った際、併設の明治丸海事ミュージアム内に展示されていたピンネスの艇首を参考にしました。ガンネルの部分がニス仕上げになっています。
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船体にダビットを取付け、艦載艇を設置しました。舷側に舷門、舷梯を設置しました。舷門はピットロードの三笠用エッチングから流用しています。
左舷前方に小型の通船とダビットがあるのを見落としていたので、追加しています。(矢印)
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あとはマストの工作と張り線です。
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マストの工作・張り線 [1/700八島]

最後はマストの工作です。
トップマストは0.3mm真鍮線、下部ヤードは0.5mmプラ丸棒を使用しました。マスト先端はヤスリでテーパーを付けました。
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デリックのブームは前檣は0.3mm真鍮線、後檣は0.5mm真鍮線を使いました。
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マストを船体に取り付けます。ラットリンは垂直梯子のエッチングを使用しています。ラットリンというと、下向きの放射状に広がってるものを想像しますが、「八島」は単純な梯子型です。登ってる途中でひっくり返りそう…。
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デリックのワイヤー、舷梯、ダビット廻り等の張り線を行いました。張り線はのばしランナーと、滑車部分はゴールドメダルのエッチングを使用しています。
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次回で最終回です。

白い軍艦の時代 [1/700八島]

最終回です。
最後に菊花紋章を金色に塗り、日章旗、軍艦旗を掲げて完成です。

1/700 大日本帝国海軍 戦艦 八島(明治30年 就役時)
1/700 IJN Battleship YASHIMA (Commissioned in1897)
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オマケも作ってみました。
1/700 大日本帝国陸軍 28サンチ榴弾砲
1/700 IJArmy 28cm howitzer (Russo-Japanese War,1904 - 1905)
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ホワイトメタル製パーツのバリをヤスリで仕上げて1段手摺を追加した程度です。
本来なら黒色で塗るのですが、モールドが見えなくなってしまうので、ジャーマングレーで塗装して、エナメル塗料で墨入れしています。フィギュアは三笠用エッチングパーツに付属していたものを流用しています。
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ベースはプラ板表面にラッカーパテをすりつけて荒らしたあと、木紛粘土で土塁を作っています。乾燥後、剥離防止に接合部に瞬間接着剤を塗布、全体にサーフェイサーを吹いてカーキで塗装しました。ベトン部分はスカイグレーです。
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なんだかんだで制作に5ヶ月半もかかってしまいました。今回は手を動かす時間より、悩んでる時間の方が長かったように感じます。(あと猫。)また見切り発車で制作を進めた部分が間違っていた等、検討不足の部分も多く、手戻りで時間がかかってしまいました。
海面ベースはまだまだ未熟で練習が必要です。機会を見てまたやってみたいと思います。
パーティングラインのやすりがけやパテの仕上げ等、今回はかなり基本工作に気をつけて制作したつもりだったのですが、改めて見るとしっかりできてない部分ががだいぶあります。丁寧さがまだまだ足りません。
「三笠」制作時の反省点から、ダビットを真鍮線と銅線でスクラッチしましたが、これはわりとうまくいったと思っています。ただ、手間と時間がかかるのが難点です。

反映していない点
・艦首魚雷口位置
正面の形状を円形から縦長のシルエットに変更しましたが、全体的に位置が低いです。実際には喫水線より上にあります。全部削り落としてスクラッチしようかとも思いましたが、上手にできる気がしなかったので手を付けませんでした。やらなくて後悔するより、やってから後悔した方がよかったかもしれません。
・指令塔高さ
制作途中に気付きましたが前後フライングデッキの高さが若干高いです。その下にある指令塔で高さが決まってしまうため、指令塔上部を1mm程度削った方がバランスがよくなります。
・通風筒位置
これも制作途中で気付いた点ですが、羅針艦橋脇の通風筒はより艦中心に近い位置にあります。実物をよく見ると、フライングデッキに少し(通風筒直径の1/4くらい?)めり込んでいるように見えます。
また、後部の通風筒位置は正確にはより艦尾側に位置しています。これが後部艦橋基部構造物を切り欠いて、上甲板から立ち上がっているのか、後部艦橋基部から立ち上がっているのかは、はっきりわかりません。
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・通船ダビット位置
左舷前方に追加した小型通船用のダビットは、写真によってはもっと前方に位置しているものもあります。途中でどちらかに移設されたものと思います。就役時がどちらなのかはわかりませんでした。
・防雷網格納場所
最後の方で気が付いたのですが、前後主砲のバーベット部分に沿うように柵があり、バーベットと柵の間に畳んだ防雷網を格納するようです。再現しようかとも思いましたが、通風筒位置から見直さないといけないため、断念しました。


灰色を「軍艦色」と呼ぶように、軍艦といえば灰色に塗られているのが現在では当然のように感じますが、ごく短い期間、軍艦が白く塗られていた時代がありました。そんな時代の軍艦を作ってみたくて今回「八島」を作りました。

清に対抗するために厳しい国家予算を切り詰め、明治天皇自ら帝室費の一部を供し、やっとの思いで手に入れた富士型戦艦2隻でした。
日本がイギリスから戦艦を購入する、という情報に敏感に反応した国がありました。アメリカ合衆国です。富士型戦艦はイギリスのロイヤル・サブリン級戦艦をベースに設計されています。ロイヤル・サブリン級戦艦は34.3cm (13.5in) 30口径の巨砲を持つ戦艦で、当時のアメリカ新鋭戦艦であるインディアナ級の33cm (13in) 35口径を上回ります。もし日本がこれを保有するとアメリカに対抗できる戦力はありません。しかし実際には富士型戦艦に搭載された主砲は30.5cm (12in) 40口径であり、この時のアメリカの懸念は杞憂に終わりました。
一方1893年、ハワイ王国において政変が勃発した際、プランテーション労働者として働く邦人2万人の保護のため、巡洋艦「浪速」(艦長:東郷平八郎)、装甲コルベット「金剛」を派遣、ホノルルに入港させており、日本海軍は着実に外洋作戦能力を保有しつつありました。当時のアメリカ海軍のドクトリンは沿岸防衛ができる程度の能力があればよいというもので、主力は東海岸にあり、戦力を太平洋に持ってくるにしても、南米のマゼラン海峡かホーン岬を大きく回っていくしかありません。パナマ運河開通は1914年まで待たなくてはなりませんでした。「このままでは太平洋を日本に取られてしまうのではないか」こうした疑念が、アメリカを大きく突き動かしていくことになります。
1898年、アメリカはついにハワイを併合、準州とします。同年、米西戦争に勝利しスペインからグアムとフィリピンの割譲を受けます。ハワイ、グアム、フィリピンを橋頭堡として太平洋の支配に乗り出すのです。
日露戦争が終結して3年後の1908年10月、アメリカ海軍の大艦隊が世界一周航海の途中横浜に寄港します。この艦隊は「白い大艦隊(Great White Fleet)」と呼ばれ、かつての日本海軍のように船体は白く塗られていました。艦隊の中心となる前弩級戦艦16隻は、すべて1900年から1907年の間に就役した新鋭艦ばかりです。名目上は「友好親善の航海の旅」と称していましたが、真の目的は、アメリカが沿岸防衛海軍から脱却し、外洋作戦能力を持った海軍に生まれ変わったことを世界、とりわけ日本に対して誇示するものでした。これは単に艦隊の練度が向上しただけでなく、世界各地で石炭や物資を補給できるロジスティクスシステムが完成したことも意味していました。

こうして歴史を振り返ると、清やロシアに対抗して購入したこの富士型戦艦が、その後の太平洋を巡る日米間の壮絶な争いの端緒のひとつだったことに驚きます。
白い軍艦の時代はまさにそういう時代でした。

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参考文献:「日米衝突の根源 1858 - 1908」渡辺惣樹著 草思社刊
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